平成２３年４月２７日付でご提出いただきました、上記の件につきまして、次のとおり回答いたします。
放射能測定について
現在、本市では放射能濃度の測定及び結果については、市独自の評価が技術的に困難であることから、
神奈川県の各部局が大気、海水、水道水、土壌について定点測定を行っているモニタリング測定の結果
及び評価をホームページなどで公表しておりますので、ご活用いただくようお願いしているところです。
また、放射能の影響は広域的な視点で取り組む必要があることから、
本市の測定ポイントの設置及び増設、迅速な結果公表を神奈川県に要請しているところです。
なお、情報交換は必要であると考えており、協議の場は随時設けてまいります。
由比ガ浜などの海水に含まれる放射能濃度については、
現在のところ神奈川県において、月１回、測定公開していく予定です。
地震時だけではなく津波に備えての避難訓練、避難場所の見直しについて
本市では、平成２１年度に津波ハザードマップを作成し、沿岸地域の世帯にお配りいたしました。
このマップは、関東大震災の再来型とされている「南関東地震」を想定して
神奈川県が作成した津波浸水予測データを基にしたもので、マグニチュードは７．９、
鎌倉市では震度６強以上の揺れ、という想定に基づいて作成いたしました。
しかしながら、今回東北地方で発生した大津波は、過去に何度も津波被害に遭い、
その経験を基に、万全の津波対策を講じてきたはずの地域を壊滅させてしまいました。
こうした状況から、相模湾沿岸の自治体でも、津波対策の見直しは急務であることから、
先日、鎌倉市をはじめ、県内の海に面した自治体の首長が連名で県知事に対し
津波想定の見直しについて申し入れを行いました。
当面は、現在ある津波ハザードマップを最大限に活用しながら、
津波からの避難場所や避難経路について各地域で繰り返し訓練をしていただくようお願いするほか、
津波に関しての情報提供のあり方についても、再検討を行ってまいります。
なお、今後は、早い時期に津波ハザードマップを作成し配布する予定でおります。
学校給食等について
保育園給食で使用する食材につきましては、保育課で納品業者と密に連絡をとりながら
産地を確認して使用しています。野菜につきましては収穫時期により産地が変わりますので、
全ての原産地を表記することは困難ですが、おもな食材の産地については、
当日の給食サンプルと一緒に表示するよう検討してまいります。
小学校の給食に使用する食材につきましては、給食室で産地を毎日確認し記録に残すこと
となっています。また、産地の情報提供については食材が多数であり、毎日異なることから、
家庭へ毎日お知らせをすることは難しいと思いますが、お問い合わせがあった場合には、
各学校での現状をお知らせすることは可能です。
今後も、安全な食材を使用し、安心して食べていただける給食を提供してまいりたいと考えております。
また、神奈川県では、水道水の放射能濃度を毎日検査しています。その結果は不検出であり、
安全が確認されていますので、通常通り使用しています。
給食提供を継続していくなかで、今後も検査結果を注視していき、
乳児の規制値を超える放射能物質が検出された場合は、授乳用などにすぐに対応できるよう
短期間分ではありますが水を準備しています。
県が安全確認していますが、それでもご心配されて水の持参を申し出られた
ご家庭には持参していただくようにしております。
遠足や社会見学等について
遠足や社会見学については、児童・生徒の安全面を最優先として、各学校で企画・運営しております。放射能の測定については、 文部科学省のホームページ「全国の放射線モニタリングデータ」や神奈川県のホームページ「神奈川県内の放射線等の情報」、 鎌倉市のホームページ「鎌倉市における放射線量の測定値について」等の定点観測のデータを利用し安全性に努めています。
安全性が認められない場合には、再度行事の見直しも考えられます。
マスクの着用、お弁当の持参等について
鎌倉市では文科省、神奈川県の観測データなどを基に、鎌倉市内での活動について判断しておりますが、
現在のデータからは安全であると考えていますので、雨や風向き等によって学校生活を自粛することは、今のところ考えておりません。
また、給食についても安全な食材を使い、バランスのよい食事が提供されていると考えています。
ただ、マスクの着用が必要と御家庭で判断された場合は、担任の先生にその旨をお伝えいただければ子どもたちに説明していきます。
砂場、グラウンド、砂浜、地面等について
学校では基本的に「うがい・手洗いの励行」を日常的にしております。前述いたしましたが、
鎌倉市内の環境は安全であると考えておりますので、衛生面での「うがい・手洗いの励行」を指導してまいります。
