鎌倉市長 松尾 崇 様
「5年後10年後こども達が健やかに育つ会」鎌倉支部 担当 松本 靖英
5月24日勉強会質問事項
平成23年5月20日の回答について、質問事項をまとめました。
勉強会をより良いものにするために用意をお願い致します。
足柄で茶葉の汚染、小田原できのこの汚染が報道されました。
市長を始め、小さなお子様を持つ家庭では、神奈川県でも今、安心して暮らせる状況ではないと思います。
①放射線量測定について
先日、会員がガイガーカウンターを持ち公園で測定していましたら、周りの方から声をかけられたそうです。
子ども達は日々、公園、プール、海、サッカー、野球など、外気にさらされ、土、砂埃や泥にまみれ、遊び回っています。このような事故は初めてですから、保護者は皆不安に思っています。そして、その場の放射線量を知りたいと思っています。
市民の不安を取り除くため、今以上の市内測量を要求します。
我々が提出した要請書の回答の書面に、「市独自の評価が技術的に困難である」とありましたが、具体的に教えてください。また「本市の測定ポイントの設置及び増設、迅速な結果公表を神奈川県に要請しているところ」とありますが、現時点での状況を教えて下さい。
市民が安心するために、県の許可は必要ありません。
「消防署の屋上の計測の他、同じ計測器で地表近くでも測定し、情報を公開してくだい」と要請したはずですが、回答がありません。サーベイメーターインスペクタープラスは、ポータブルの測定機ですから、出来るはずです。説明をお願いします。
私達が提案する測定方法
1、鎌倉市が測定機と人材を用意して計測する
2、市では行わず、民間で行う。測定機購入の補助金は検討してほしい。
ガイガーカウンター購入先
(簡易測定器:S.E.INTERNATIONAL,INC.製放射線サーベイメーターインスペクタープラス)桑和貿易株式会社 03-3862-2700
購入は2、3か月待ちの様です。購入の意思があるのなら、勉強会中に注文して頂きたいです。
冬に向かう11月頃から、風は強い北風になります。それまでに福島原発事故の収拾は出来ないと思います。
結果風に運ばれ、今よりも大量の放射線が鎌倉に運ばれる危険があります。
遅くとも9、10月からは、市内のより多くの場所でデータを測定し、万が一の危険な状況がわかるようにしなければなりません。そして、万が一の状況になってしまったときは、速やかに市民に伝える勇気を松尾市長に約束して頂きたい。
大人が気づかずに子ども達の将来を暗くしてしまうことは、避けなくてはなりません。今から、準備するべきです。
②給食について
残念ながら、国から発表される情報は、国の都合で曲げられるというイメージが着いてしまいました。
そこで地域の長である市長が、子どもの内部被曝について意思を表明し、その権限のもと、市民を結束し地域を守ることが必要です。
大阪の市民団体「美浜の会」によると、厚労省は、水・食品の放射性物質汚染についての現行基準(暫定規制値)について、現行基準レベルの放射能含有食品・水を消費していると「後になって健康影響が出るかもしれない」と答えたと聞きました。
厚労省の計算によると、暫定規制値のレベルの放射能に汚染された水・食品を1年間食べた場合の被曝量は、放射性ヨウ素2000マイクロSv、放射性セシウム5000マイクロSv、ウラン・プルトニウム5000マイクロSv、合計で17000マイクロSv/年の被曝になるという。
人が人工放射能からの被曝で健康に影響が出ないとされている上限は、原発推進派の国際団体ICRPの基準で1000マイクロSv/年、環境派国際団体ECRRの基準で100マイクロSv/年。
つまり日本の暫定規制値は、すでに国際基準の17〜170倍の被曝を認めてしまっている。
しかも水・食品の放射能は体内に蓄積されるため、実際の累積被曝量は厚労省の机上の計算値よりも大きくなる。
またここには呼吸による体内被曝と皮膚などを通じた体外被曝が考慮されていないため、それらを計算に入れたトータルの人工被曝量は、国際的基準の数十〜数百倍になる。「後になって健康被害がでる」被曝量といえる。 (美浜の会HPより参照)
現段階で、北関東の食材は、暫定基準値以下であっても、微量に放射能が検出されていると聞きます。
内部被曝を避けるためには、微量であっても身体の内側に放射能を取り込むことは極力避けるべきだと思います。
保護者が学校に問い合わせ、詳しく調べても、今日は福島の野菜や魚を使うから給食を食べないということは不可能です。
国では暫定基準値なるものを、経済的な理由で作り、東北地方(北関東を含)の野菜を食べようと宣伝しています。しかし、それは、大人が対象で子どもは食べるべきではない。給食は、南関東以南の食材で揃えて頂きたい。
③マスク着用について
内部被曝という観点では、人間は食べ物や飲み物の5.5倍の重さの空気を毎日吸いこんでいるため、飲食物の5,5倍空気に気をつける必要があると認識しています。
北風の吹くシーズンには、家庭の判断だけではなく、学校の校長先生や防災鎌倉のアナウンス等でマスク着用の強化をして頂きたい。